レーザプラットフォーム協議会についてABOUT

設立趣意書

近年、中小企業がおかれている環境は、「大企業の下請け」的位置付けから「独立提案型」への転換を求められています。また、経営事情では専門技術を備えた後継者の育成が喫緊の課題となっています。
一方、自動車や情報家電等の業界に代表される最先端のものづくり現場では、部品の高機能化・極小化と同時に海外の企業との競争の中で優位に立つための独自技術開発が急務となっています。
このような要求に応えられる加工手段として、従来の加工に代わり適用用途の多様性およびエコ・グリーン加工法である環境に優しいレーザーが最近着目されてきました。
しかしながら、レーザーに関する基礎知識の不足、それを使いこなすための熟練の技術が必要であること、また設備の使用にあたり最適条件を把握するための技術開発が必要であること等が、中小企業にとってレーザーの利用や導入の大きな隘路となっています。

これらをカバーしてきたのが、複数の大学や公設試験研究機関等ですが、各機関がすべての種類のレーザーと加工設備や人的資源を備えているわけではなく、試作や開発ニーズに十分応えられる状況にはなっていません。加えて、中小企業の経営資源は限られており、企業単独の取り組みでは、レーザーの利用や導入に向けた明確な目処をつけるまでに至っていません。
こうした状況に鑑みると、公設試験研究機関や大学、企業等が連携し設備機器・人材・情報等の研究開発リソースをより広域的且つ開放的に共有する体制を構築し、中小企業イノベーション創出環境の改善を図ることが、基盤技術の強化施策として非常に効果的であると考えます。
このため、私どもは中小企業へのレーザの利用・導入に向けた企業や大学、公設試験研究機関や支援機関等が密接な連携を図る仕組みを構築し、普及啓発、事業化支援、研究開発支援等を実施することを通じて、関西地域の「ものづくり中小企業」における強力なイノベーション創出を図るべく、「レーザプラットフォーム協議会」の設立を発起したものであります。

平成20年6月30日
レーザプラットフォーム設立準備委員会一同

役員紹介

会長
塚本 雅裕
大阪大学 接合科学研究所 教授
副会長
中野 人志
近畿大学 理工学部電気電子工学科 教授
副会長
後藤 光宏
富士高周波工業株式会社 代表取締役
理事
村谷 實
株式会社村谷機械製作所 代表取締役
理事
辰巳 佳宏
大阪富士工業株式会社 執行役員 LPJ研究所 所長
理事
茅原 崇
古河電気工業株式会社 産業レーザソリューション 部 技術1課 課長
理事
梅林 徹
公益財団法人レーザー技術総合研究所 常務理事 総務部長
理事
甲藤 正人
宮崎大学 研究・産学地域連携推進機構 准教授
理事
岡本 康寛
岡山大学 大学院自然科学研究科 准教授
理事
阿部 信行
大阪大学 接合科学研究所 招へい教授
監事
石橋 克人
PCL株式会社 代表取締役
監事
殖栗 成夫
一般財団法人近畿高エネルギー加工技術研究所 研究開発部 主管

沿革

2005.10.08八尾レーザ微細加工研究会発足
2007.07.16近畿経済産業局産業クラスター計画・関西フロントランナープロジェクト・ネオクラスター推進共同体(運営:(財)関西情報・産業活性化センター)・特定コミュニティ支援事業「八尾レーザー微細加工研究会」発足
2008.06.30近畿経済産業局産業クラスター計画・関西フロントランナープロジェクト・ネオクラスター推進共同体((財)関西情報・産業活性化センター)・特定コミュニティ支援事業「レーザプラットフォーム協議会」設立総会、初代会長 宮本勇 就任
2009.06.022009年度総会 [会長 宮本勇]
2010.01.30書籍「レーザものづくり入門 -基礎から装置導入まで-」出版
amazonで購入
2010.03.17近畿経済産業局産業クラスター計画・関西フロントランナープロジェクト終了により一般社団法人化 [初代会長 宮本勇 就任]
2011.10.10書籍「レーザものづくり入門Ⅱ -装置導入からプロセス開発まで-」出版
amazonで購入
2012.06.252012年度定時総会
第2代会長 森脇俊道 就任
2014.06.302014年度定時総会
第3代会長 塚本雅裕 就任
2021.04.01テキスト「安全なレーザ加工のために」出版

定款および規約

レーザプラットフォーム協議会に関する定款および規約については、以下よりPDFにてご覧ください。

定款および規約[PDF]定款および規約[PDF]

決算報告書

レーザプラットフォーム協議会に関する決算報告書については、以下よりPDFにてご覧ください。

決算報告書決算報告書